こんにちは。ピーチクラフト代表の阿部和也です。

私のブログの記事からメッセージを頂きました。内容は、サービスにおける革新的な取り組みってどう考えたらいいですか?と言うご質問でした。

設備投資を伴わない、革新的なサービスって考えると非常に限定的になってしまいます。

そこで、私の経験から事例を基にしてお話させて頂いた方が、より理解しやすいかと考えました。

また、サービスと言っても抽象的ですので、3つの分野に分けてみました。

ものを提供する。情報を提供する。快適さを提供する。この様に分けてみました。

すっぱりと3分野に分かれているかと言うと、少しオーバーラップする所もあると思いますが、読み進めてください。あなたの新しいビジネスのヒントになると思います。では、順を追って見て行きましょう。

ものを提供する 革新的サービスの事例

ひと括りに”もの”と言っているが、これは商品やサービスの事だと考えて頂ければ判りやすい。

ここでは、焼き肉屋さんの事例を紹介しましょう。

焼き肉屋さんの提供する”もの”を商品とサービスに分けて考えてみよう。

商品は、肉である。そして、その種類によって呼び方が変わり、最近では希少部位などと呼ばれる部分もある。ここで革新的なサービスとして、希少部位を提供しますだけでは革新的とは言いにくい。

では、肉をサービスするやり方に着目してみよう。これには、多くのバラエティが登場している。

例えば、1枚単価での販売。1人前をオーダーすると、それだけでお腹がいっぱいになってしまうので、従来の半分の量にするなどの工夫がされている。その究極の注文の仕方が、1枚単位でのオーダーとなる。

しかし、1枚が載った皿を持ち運びするのは、回数も多くなりサービス低下を招きやすいと考えられる。

ならば、カウンターだけの店舗にしてしまう。もっと極端に考えるなら、立ち食いでもいいと思える。

これらを考えるだけでも、七輪焼き肉をすごくスタイリッシュにすればビジネスとして成立する可能性は大きいと言える。

では、他方でサービスのやり方に目を向けてみよう。

これは、実際にやっておられるお店があるのだが、店内をワゴンで巡回して希少部位やちょっと食べてみたいと思わせる部位を少量販売するやり方です。

私も経験があるのですが、最初は、センマイを食べようとは思わなかった。でも、友人が”美味しいよ”って言ってくれたので口にした経験がある。

要は、他の人が美味しい、☆5つです!って言っていれば、興味をそそると思う。特に、肉が好きな方には良い販売方法だと思います。

もうひとつ、サービスで忘れられがちなのが、サービスする環境である。

例えば、大阪の鶴橋にはスーツをビニールの袋に入れてから焼き肉を食べる店がある。そう、その原因はスーツに匂いが付着するのである。

これを解消するには、スムーズな排煙が欠かせない。最近、これにも工夫がされる様になっている。

お店の方が焼いてくれるサービスがあるお店が登場している。これは、高級店でのサービスとなっている場合が多い。しかし、ロースターと排煙の工夫で、十分に対応できるのではないだろうか。

しかし、ここには大きな盲点がある。

東京都の場合、都の条例によって排出する匂いの強さを制限しているのである。焼き肉の油混じりの煙は、粘着力も高くて掃除もやっかいなのが想像できる。

この煙を集中的に浄化してしまう簡単な装置を導入すれば、周りに匂いを出さないで商売ができる。

これは実際の過去事例で対応して効果を上げた取り組みがある。

それは、オゾン脱臭による臭気の低減である。ここでは詳しく述べないが、排気の洗浄、店内洗浄をオゾンで行うやり方である。

これを行うことによって、いつも焼き肉臭が漂っていないお店ができて、お客様も入りやすくなると思う。

この様に、商品の提供のやり方、サービス(提供する環境)のやり方を突き詰めて考えていけば、革新的なアイデアは生まれやすい。

ヒントは、女性や子供の目線で見る事をお勧めする。女性が集まるお店には、男性は必ずやって来る。子供にウケルお店はリピートされる。

男性目線で考えていると、気が付かないことって多いです。だから、パートナーや知りあいの女性にも聞いてみるのも良いでしょう。

それ以外にも、女性雑誌を購読してみる。自社の商品やサービスを販売したいと思う女性層が読む雑誌なんて、男性経営者の方は読んでいますか?

働くママさん達は、必ずトートバックを持っているのを知っていますか? そんなお客様がレジでお会計をする時に、荷物を置ける台をレジ前に置いてあります か? 子供連れの方には、テーブルでの会計をしてもらっていますか? 

女性雑誌を読んだだけでも、これぐらいの情報は手に入りますよ。

それ以上に、的確に情報を集める手段もありますが、少し長くなりますのでここでは割愛させていただきますが、後日紹介させて頂きます。

焼き肉

情報を提供する 革新的な事例

インターネットが普及して、必要な情報は検索される時代になってきました。それと同時に、SNSを通じて消費される情報量も増えてきました。

ビジネスとして、情報も商品やサービスとして確立される様になってきました。

この分野については、スマートフォンを情報端末と考えればいろんな事が実現できると思います。

特に、センサーと組み合わせるモデルや、アプリと組み合わせるモデルは多くの可能性があると思います。

平たく言うと、計測する。監視する。入力してもらうなど情報の数値化に重点を置いています。

では、革新的な取り組みを何処に求めるかと言うと、私は”五感”を組み合わせることで新たな商品やサービスの展開が可能になると考えています。

五感は、視覚、聴覚、味覚、食覚、嗅覚です。

以前に提供されていた面白いサービスをご紹介しましょう。

人が入れるほどのカプセルの中に、ぬるま湯を満たして締め切ってしまう。徐々にカプセル内を暗くし、音もしない状態にする。

約1時間の間、深いリラックスを提供するサービスでした。当時は、それなりに好評だったと覚えています。

古い技術かも知れませんが、酸素カプセルと組み合わせてみる。体にセンサーを付けてもらって、外部から環境をコントロールする。

感覚には個人差があります。しかし、閉ざされた環境を作り出せるなら、環境もコントロールが可能になります。

よく考えてください。10年前に岩盤浴はありましたか? 今の様に手軽でしたか? 1回あたりの単価も高額では無かったでしょうか?

そこをもう一度掘り下げて、より個人に向けたサービスで、より個人が気持ちよく、より効果的にを狙ってサービスを提供すれば革新的なサービスが生まれると思います。

休憩

快適さ(環境)を提供する 革新的な事例

簡単に言うと、今よりももっと人間を堕落させるものやサービスと考えれば良いと思います。
ホウキが掃除機になった。そして、掃除機が夜中や留守中に自動的にきれいにしてくれる。そして、掃除が楽になった。こんな感じにまとめられると思います。

ここで注意しなくてはいけないのが、ごみパックを無くしましたと論じると機能の改良になってしまう。
それならば、小型遠心分離機を並列に並べることによって、吸引効率を向上したと同時に、ごみを回収する紙袋を不要にしたと論じるべきでしょう。ここは、要注意なポイントです。

また、快適さの中には”おもてなし”も含まれると言える。おもてなしっていったい何なのか?
感動を生むこと。期待以上のことをしてくれること。初めてでもとまどわないで済むこと。

このおもてなしと、IoTを組み合わせると一味違ったサービスが提供できるのではないでしょうか。

特に、各種のセンサーなどを組み合わせると、面白いサービスの展開につながるのではなかろうかと思います。

少し頭を巡らせてみよう。あなたは外国からの旅行者で、旅館に泊ったとしよう。ゆかたの上に部屋着を着て過ごしている時に、部屋の温度が低いなぁ。日本の 畳ってこんな感じなんだと思っていたとしよう。

そんな時に、作務衣にでもお着替えになりませんか? もう少し暖かい部屋着をお持ちしました。と言われるとどうだろうか。

各部屋のエアコンは、室温調整が可能である。しかし、そこをモニタリングしている旅館はあるだろうか。

テーブルの下に、小さな温度センサーを付けておいて、母国や前日に泊った所から推測した気温以下になった時には、部屋着をサービスされるとうれしいと感じ るに違いない。

ちなみに、私は2月のドイツの安ホテルで寒すぎてベッドから出られなかったことがある。もちろん、全室集中管理方式の空調なので、昼間に室内で過ごす客な ど居ないと考えていた様である。

別の言い方をすると、あなたの常識は世界の非常識になっていないかを考えることである。

IoTのT。Thingsを考えていくと、数多くのサービスが生まれるに違いない。

余談になってしまうが、IoTと呼ばれる世界は、ひと昔前はユビキタス社会と言われていた。

当時の、IBMのCMを覚えておられる方もおられるかも知れないが、こんな感じである。

ビジネスマンが、出張の飛行機を明日の午前の便から明後日の午後の便に変更してくれと秘書に言うシーンから始まる。

飛行機の変更を代理店に電話すると、すぐさま別の航空会社の午後便が予約され、ホテルが変更され、レンタカー会社に到着が1日遅れると連絡が入れられる。
そして、上司が帰宅する前には、新しい航空券がデスクに届けられると言うストーリーだった。

実は、過去にこれを実現していたソフトウェア会社がある。デモを見せてもらった時には、感動したのを覚えている。

技術論には触れないが、この様に高い視点や広い視野に立つ技術は社会インフラとして扱われるぐらいのインパクトが大きいと思うし、将来は無くてはならないインフラに整備されるべきだと感じる。

これ以外にも、スマートフォンで開閉ができる後付け型のドアキーなどは、非常によく出来ていると思う。

使い捨てのカギを生成して、1回しか有効にしない。時間で有効期限を設定してしまう。鍵の配信は全て、手持ちのスマートフォンに向けて。

これは、今までのドアロックの概念を変える可能性が大きいと言える。

この様に、やっとユビキタス社会を目指していた社会がIoTを語れる様になったという事である。

チームワーク

では、次に何を語るべきなのかと考えると、私はAIだと感じる。

具体的なイメージを語るとするなら、自立分散型のシステムになるのではないだろうか。

例えば、アイフォーンに居るSiriが学習機能と通信機能を自立的にコントロールするなんてどうだろうか。

親しい友人の電話番号に登録されている、Siri同士が情報を交換する。

Siriとの会話から、持ち主が不機嫌だと解釈すると、たちまちそれが友人達に広まる。

そして、友人が電話しようとした時に、Siriがこう言うだろう。”今朝のジャックは不機嫌だったみたいだよ。気をつけてね”

それ以外にも、”トムはバーで独りで飲んでるみたいだ。合流してみたらどうだろう? まだ、1時間も経ってないから、そんなには酔ってないと思うよ”

こんなスーパーアドバイザーのSiriが生まれる日も近いのではないだろうか。

 

これ以外にも、ムクドリが群れをなす様に集団で行動するドローンなんてどうだろうか。

全てのドローンには、小型の種散布機が取り付けてあって、目的地に行くと芝生の種を順番に投下し、基地へと帰って行く。

目標に向かうまでに出会う障害物は、全て自動的に回避される。また、何らかのトラブルで飛べなくなった個体も別の個体が回収して跡形も無い状態にしてしま う。全ては自立しながら、集団となって行動する様なイメージである。

ちなみに、開発計画が終了したボストンダイナミックス社の4本脚のロボットをご存じだろうか。

エンジン音が大きい、積載能力に乏しいので使い物にはならないと判断された。しかし、バッテリーで駆動し小型化した4本足の個体を想像してみて欲しい。大 きさは、猫ぐらいとしよう。そんな個体が100個の集団で、あなたをどこまでも走って追いかけて来るとしたならどだろうか。

相互が通信し、バッテリー切れになる前に新たな個体にバトンタッチされる状態の集団である。

こんな集団をあなたは、何に使うだろうか。監視。輸送。軍事。はたまた、緊急物資の輸送。

未来を想像する時は、あるべき姿では無く、大きな喜びと脅威に満ちた状態が望ましいのではないだろうか。

論理に飛躍はあり得ないが、想像は飛躍して良いと思う。

いかがでしたでしたでしょうか。サービスにおける革新的な取り組みは、すごく柔軟性に富んでいると判って頂けたでしょうか。

この様なアイデアを事業計画にする。もしくは、補助金にチャレンジするなどのご相談はこちらからどうぞ。

あなたのビジネスの進展を心から願っています。今日はこのへんで。では。